実際にやっていたことを思い出す。
ホームセンターのチラシ作成してました。
ワープロを使ってチラシに掲載する商品の
情報をカタログを見ながら入力してました。
当時、今もそうですが電動ドライバーやら
ネジやらガーデン用品、ウッドデッキとか
買ったこともないし見たことない商品の
スペックを写植マシーンとして打ち込んで
ました。
複数のメーカーの商品の違いもサッパリ
分かりません。
ただ絶対に間違えてはいけないものが
チラシ掲載価格でした。
打った金額が間違って印刷されたら、
補填しないといけないのでは?
とか思いながらも聞くに聞けない。
まあバイトではあったので文字校正は
社員の方が複数人で回しながらやっていたのを
見ていたので多少は安心していました。
自分たちで作るという責任やプレッシャーは
バイトとはいえ感じていました。
新店舗オープンのイベントも手伝っていました。
真新しい広いフロアにいろんな商品が
運ばれて棚に陳列されている。
広いので何がどこにあるのか分かりません。
その棚に陳列されている商品のPOPを
つける作業を手伝っていました。
やっかいだったのはネジとクギです。
サイズがとにかく多いし用途も広い。
何が違うのか商品の裏面を見てその商品の
棚板にスポッターと呼ばれる短冊の紙を
金具を使ってぶら下げるのです。
要はこっからここまでがその商品ですよ
という仕切板をつけるのです。
始まってから数時間経つと
集中力も切れて、立ちっぱなしだから
足にも疲れが出てきて、もう嫌や!って
何度も投げ出したくなりました。
商品知識がないとこんなにも不便なのかと
体感し、ワープロでカタログのスペックを
打ち込みながら、勉強してました。
多少は知識が身につくと
インパクトドライバーって回転数が違うのね
木ねじとコンクリート用ネジは溝が違うのね
花や野菜の種も、この時期から種まきするのか
とか単なる文字打ちが、編集者のように
バイヤーのように、今何を売りたいのか
この商品をチラシに載せるのは在庫処分
したいからかも?と意図が見えてきました。
何事にも目的が理解できると作業への
向き合い方が変わるものだと理解できた。
レンガ職人にあなたは何をしているのですか?
レンガを積んでいるんです。
塀を作っているんです。
教会を建てているんです。
ドリルを買いに来た人への質問も然り。
だいぶ経ってから読んだ本に書いてあった
内容ですが、当時そんなことは知らずに
経験や体感で理解できていたのかなと
今になって思います。
って書きながら当時は本当に嫌だったなぁ。