コアラの木登りノート

文章を書くチカラをつける。誰も読んでいませんから〜。

意地【122】

土曜の深夜にBSで動物の子育ての

話があって夜更かしした息子と

見ていたのです。

 

未だに記憶が残るシーン。

 

子供に魚を食べさせるために

海に向かう親ペンギン。

 

それを狙うアザラシ。

 

何匹もの親ペンギンが海に行っては

魚を腹のなかに蓄えて

陸地に戻って子供に食べさせている。

 

その中にはアザラシに捕まってしまい

食べられてしまうペンギンも少なくない。

 

テレビに映ったペンギンは

アザラシに

相当噛まれて傷を負いながらも

何とか生き延びた姿。

 

陸に上がると今度はカモメである。

 

弱って動かないペンギンを突く。

 

その時このペンギンは立ち上がり

カモメを追い払った。

 

弱りきって体力的に限界。

瀕死寸前にも見えるくらい

動かずうずくまっているにも

かかわらず。

 

しばらくすると、もう動かない。

 

そこに、である。

 

他のペンギンは自分の子供に

いそくさと向かっている中

一羽のペンギンが

近寄ってくるではないか。

 

数十羽いるペンギンの中

この一羽だけが立ち止まり

倒れて動かないペンギンを見つめている。

 

しばらくすると、

自分の子供に魚を食べさせるため

歩き始めるが、振り返るのである。

 

息子とともに感動してしまった。

 

親として子供に

してあげられることって

こういう姿なのかも。

 

忘れられない場面。

 

刻んでおくっぺ。